モリケイの誰かのための話

24歳の等身大エッセイです。

うつ病なのに精神看護師になりたい理由

 

 

 

 

私は看護師です。

中学2年生の時におばあちゃんを亡くし、

死ぬ寸前に勢いで「看護師になるから!!」と

宣言したことをきっかけに看護師になりました。

 

片道車で1時間かけ通っていた看護大学を卒業し

3年前、晴れて看護師となりました。

大学4年生の時からずっと“児童精神”に携わりたいと思っています。

(今はなぜか救急科に配属されています。)

 

学生の頃から急性期がど〜〜〜〜〜も苦手でした。

展開が早く、手術すれば死ぬ可能性も無いとは言い切れない、

そんな急性期に苦手意識がありました。

 

元々(中学生の時)はがん看護に興味がありました。

と、言っても看護の世界なんぞ全く知らず

おばあちゃんが胆嚢がんで亡くなったからです。

その上、少し歳の離れた弟妹がいるからか

小さい子たちの面倒を見るのが好きで

小児看護にも興味がありました。

 

職場のインターンシップに行ってみると

それはそれは想像とは全然違う看護の世界。

がんの治療で髪が抜けた子が笑顔で廊下を走ります。

私の心はなんとも複雑でした。

 

大学生の時に1つ下の友達を大腸がんで亡くしました。

ボランティアを一緒にやっていてグループが一緒になれば

まあ話すかな?程度でしたが

お葬式で嗚咽が出るほど泣いたのです。

 

自分よりも若い子がこの世から居なくなってしまった現実が

当時19歳の時の私には受け入れられませんでした。

どんな思いで学校生活を送っていたのか。

どんな思いで闘病していたのか。

考えただけで胸が締め付けられました。

 

その時に私には小児看護とがん看護はできないと思いました。

 

そして、ほかに何が興味があるかなと思いました。

自分の幼い時の記憶から

精神科はどうだろうと思いましたが自信がなかったです。

ですが、精神科実習に行った時

受け持ちだった20代の患者さんと接する中で、

笑顔を見れただけで非常に嬉しかったのです。

その時に自分のように悩んで殻に閉じこもっている人を

入院を通して自分が支えたいと思いました。

また、精神看護実習を通して

疾患を患っていても、病気の部分と

人間らしい部分があることを学びました。

(なんだかレポートみたい。)

 

退院して社会復帰をして

いつかは念願の精神看護に携われるよう

自分を大切にしていきます。